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2016年12月11日日曜日

Google 製品から考える将来のPC像

おはようございます!
記念すべき初回の投稿は「Google 製品から考える将来のPC像」というテーマで書きたいと思います.

今回注目する製品は Google Glass と Chromebook です.

「なんで流行らなかった製品に注目するの?」という声が聞こえてきそうですが,これにはちゃんと訳があります.

Google は一流企業なのは疑いの余地がないでしょう.
なので、なんの計画もなしに製品を出しているとは考えられません.
つまり、Google は「流行る」と確信して出したが、結果として流行らなかった、ということになります.

流行らなかった理由として私は「世の中がまだ追いついてきてなかった」からだと考えます.(ここで Google 信者であることがバレ始める)
裏を返せば、流行らなかった製品について考察すれば、近い未来どのような製品が流行るのかがわかるということになります.


Chromebook: 「主な処理はクラウドで」

ChromebookはGoogleが独自に開発したパソコンで,OSもWindowsでもmacOSでもない独自のものです.「流行らなかった」と書きましたが,欧米の方ではある程度流通しているらしいです.

Chromebookの特徴はその軽量さです.基本的にすべてのことをChrome上のみで行うため,起動時に余計なアプリケーションが立ち上がらず,高速起動します.また,Chromebookはインターネット接続を前提にしており,データの管理等はクラウド上で行うため,コンピュータのスペックはそれほど必要なく,その分安価です.

つまり,Chromebookは入出力以外の部分のほとんどをクラウド上でこなすことで,無駄のない作りになっていると言えます.

Google Glass: 「究極のディスプレイ」

Google Glassは画像を見ても分かる通り,メガネに小型ディスプレイを搭載することで,目の前に仮想的なディスプレイを作れるものです.今流行りのVR(Virtual Reality)と似ていますが,これはAR(Argumented Reality: 拡張現実)に属します.

ところで皆さんが普段使っているディスプレイはどのようなものでしょうか?身近なものですとスマホやテレビが挙げられます.中にはタブレットやスマートウォッチを持っている人もいるかもしれません.これらのディスプレイの大きな違いは「サイズ」です.

例えばスマホであれば,持ち運びやすいように手に収まるサイズである必要があり,テレビであれば,大迫力の映像を楽しむために大きなサイズである必要があります.つまり,我々は周りの環境に合わせて最適なディスプレイのサイズを選び,それに応じたデバイスを使っていると理解することができます.

ではもしあなたがGoogle Glass(の進化型)を持っていたらどうでしょうか.仮想的なディスプレイは物理的な制約を受けないので,あらゆる場所でお好みのサイズのディスプレイを手にすることができます.例えば電車内では,従来のように首を屈めて小さいスマホのディスプレイを見る必要はなく,楽な姿勢で大画面の映像を楽しむことができます.

いわば,Google Glassは「イヤホンの視覚バージョン」なのです.


私の考える将来のPC像:Google Glass型Chromebook

ここまでの議論を踏まえ,私は将来のPC像が「Google Glass型Chromebook」のようなものになると考えます.すなわち,物理的に手元に置いておかなければいけないものは入出力インターフェースのみで,他の部分はすべてクラウド上で処理してしまう,という考えです.(入力インターフェースがないじゃないかと思った方,その通りです.私は未だに最適な入力インターフェースを見つけ出せていません...)

いつか,スマートウォッチからPCまでこのデバイスに置き換わり,シンプルでスマートな世界になってくれることを願っています.

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